プロのスリ団に注意
バス、地下鉄内で重大犯罪急増
ニューヨーク市警(NYPD)は、1月だけで、バスや地下鉄内での重大犯罪が200件以上発生したと発表した。 スマホや宝石などが狙われ、急増している。交通警察は、バスや地下鉄の利用者に「周囲に気を配り、自衛してほしい」と呼びかけている。
その約半分は重窃盗。携帯電話、宝石類、現金やクレジットカード入りの財布など、被害額が1000ドルを超える窃盗が100件起きている。前年同月の約2倍となる。強盗も46件で、12%増。こうした財産を狙う犯罪が全体の約73%を占めている。「特にマンハッタンで最近、プロのスリ団が横行している。越境者も多い」とNYPDのケンパー交通警察部長は指摘。配置換えにより公共交通機関内に警官を増員したという。
それでも改善しない要因の一つが寛容な保釈制度。ケンパー氏は「逮捕しても翌日には釈放され、犯罪を繰り返すイタチごっこ」と批判している。
その他の犯罪では、重暴行が53件で、前年同月比29%増えている。殺人は1件。ブルックリン・クラウンハイツの地下鉄駅構内で男性が凶弾に倒れた。前年同月も1件だった。性的暴行は34件、強姦はなかった。公共交通機関内での逮捕者は1362人。前年同月比38%増で過去最多を記録。軽犯罪容疑の逮捕者は1020人で、その半分以上は無賃乗車容疑だった。(6日、amニューヨーク)
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