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共同通信
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【北京共同】中国政府系シンクタンクの中国旅行研究院は7日までに、中国から海外旅行に出かける人は新型コロナ収束に伴い、2024年は前年比49%増の延べ1億3千万人に上るとの予測を発表した。国・地域別で日本は香港に次ぐ人気の旅行先。短期滞在ビザの相互免除協定を結んだ東南アジア諸国への渡航も増えそうだ。
中国の海外旅行者数は新型コロナ前の19年に1億5500万人に達したが、厳格な「ゼロコロナ」政策を受けて20~22年は延べ2千万~3千万人程度に激減。23年に停止していた大半の海外団体旅行が解禁され、延べ8700万人にまで回復した。24年は19年の8割の水準に戻る見通し。
中国で日本旅行はコロナ前から人気が高く、昨年8月の東京電力福島第1原発処理水の海洋放出直後は訪日旅行に一部キャンセルが発生したが、影響は限定的だったとみられる。今年1月に日本を旅した上海市の女性会社員(44)は「より新鮮で本格的な日本料理を楽しめるので行く価値がある」と話した。
海外旅行者の多くは高学歴の若者で22~41歳が8割を占める。