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共同通信
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【ニューヨーク共同】国連のグテレス事務総長は7日、国連総会で演説し、国際平和に責任を負う安全保障理事会が拒否権を持つ米国とロシアの対立などにより「機能不全の状態だ」と痛烈に批判し、改革を求めた。ロシアによるウクライナ侵攻や、パレスチナ自治区ガザでのイスラエル軍とイスラム組織ハマスの戦闘に終わりが見えず「平和が失われている」と危機感を表明した。
グテレス氏は今年の優先事項について演説。冷戦時代にも対立はあったが、多極化した現在は「混迷の時代」だと指摘。安保理は理事国同士の過去最悪の対立で行き詰まっており「機能不全はより深く、危険だ」と述べた。気候変動対策の必要性なども語った。