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共同通信
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2023年に特殊詐欺事件で摘発されたのは前年比41人(1.7%)増の2499人で、うち20歳未満が446人と17.8%を占めたことが8日、警察庁のまとめ(暫定値)で分かった。このうち7割超が、被害者から現金などを受け取る「受け子」で、摘発された受け子の5人に1人が20歳未満だった。
2499人の中では、犯行グループの実行役の受け子や口座から金を引き出す「出し子」、それらの見張り役が計1893人で全体の75.8%と大半を占めた。一方で首謀者など中枢メンバーの摘発は62人。前年より21人増えたが、全体に占める割合は2.5%にとどまった。
警察庁の担当者は「引き続き捜査を徹底し、中枢メンバーの摘発につなげていく」としている。
特殊詐欺や強盗事件では、交流サイト(SNS)で実行役を募集する「闇バイト」に応募するなどして加担する若年層が目立つ。特殊詐欺では近年、20歳未満の摘発は全体の約2割で推移している。
警察庁によると、全体の摘発件数は前年比579件(8.7%)増の7219件だった。