15日付のNY1によると、次期大統領のトランプ氏がホワイトハウスに移り住んだ後も、マンハッタン区56丁目のトランプタワー周辺の交通まひは続くと予想されている。大統領就任後も、同ビルの住居を引き続き使用する意向だからだ。さらに、トランプ警護で“縄張り争い”が芽生えつつあり、混乱に拍車を掛けるのではとみられている。
大統領警護に責任を持つのは、連邦国土安全保障省の管轄下にあり、150人のスタッフを擁するシークレットサービス。トランプ氏が市内にいる間は、トランプタワー周辺の警備を固めるため、東56丁目のマディソンと5番街の間を封鎖する意向だ。加えて、5番街の東56~58丁目の間も封鎖する可能性がある。また、東57または58丁目には、車や人のチェックポイントを設けるという。
これに対し、ニューヨーク市警察(NYPD)は、マンハッタンの繁華街で交通に支障を来すとして、異議を唱えている。しかし、シークレットサービスは、大統領の安全に厳重警備は不可欠とし、両者に不協和音が生じている。
NYPD関係者は、シークレットサービスとは常時連絡を取り合っているとしているが、今後トランプタワー周辺の混乱は深まる可能性が高い。