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共同通信
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【ジャカルタ共同】インドネシア大統領選が14日投開票される。出馬した3人のうち、元陸軍高官プラボウォ国防相(72)が、複数の民間世論調査で過半数を占めて首位を維持。現職ジョコ大統領の長男ギブラン氏(36)を副大統領候補とし、若者層を中心に全世代で優勢だ。東南アジアの大国の外交路線がどうなるか、注目が集まる。
当選には過半数の票に加え、全38州の半数以上で20%以上を得票する必要がある。条件を満たす候補がいなければ、上位2候補による6月の決選投票にもつれ込む。
民間世論調査会社インディケータの1月28日~2月4日の調査によると、プラボウォ陣営は他陣営を27.7ポイント以上引き離す。西ジャワ州など有権者が多い3州に加え、新首都建設が進むカリマンタン島でも優勢。新首都は全土でインフラを整備したジョコ政権の目玉事業で、プラボウォ氏が継承を掲げる。
外交面でも、経済的利益を重視して米中間でバランスを取ったジョコ氏の路線を継続するとみられる。