SUNYでおたふく風邪流行 周辺高校にも広がる 

 18日付のNBCニューヨークによると、ニューヨーク州立大学(SUNY)ニューパルツ校で、おたふく風邪の集団感染が発生し、近隣の高校にも感染が確認されたため、アルスター郡保健局はさらなる拡大を懸念し注意を呼び掛けている。
 同局によると、SUNYニューパルツ校では、10月初旬に水泳部の学生8人を含む16人が感染していたことが分かり、うち1人がニューパルツ高校の生徒と接触し、この生徒にも症状が生じていた。さらに、この生徒がニューパルツ中学の生徒に接触したことから、両校では全生徒に感染の可能性を警告したという。
 おたふく風邪は感染力の強いウイルス性疾患で、他人と同じ食器を使用したり、キスなどの接触によっても唾液を通して感染する。通常、感染後16~18日程度で発症するが、長くて25日ほどかかることもあり、ほぼ症状の出ない場合もあるため感染に気付きにくいという特徴がある。
 主な症状は、頭痛や唾液腺のはれ、微熱などだが、有効な薬はない。このため各保健局では予防法として、まめな手洗いと予防接種を勧めている。
 サンクスギビングの連休に、旅行やパーティーで他人と接触する機会が増えることから、充分な注意が必要だ。

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