名物サーカスが倒産 40年の歴史に幕

 22日付のロイター通信によると、約40年続いたニューヨーク名物の「ビックアップル・サーカス」が、その歴史に幕を閉じることになった。
 同サーカスは、 1977年にポール・ビンダー氏とマイケル・クリステンセン氏が設立。特にビンダー氏は、30年以上もリングマスターとして自ら舞台に立っていた。マンハッタン区のリンカーンセンターを拠点とし、2008年には、地方興行も含めて年間350回もの公演を行い、1800万ドル以上の収益を上げていた。
 しかし、ここ数年で集客力を失い、特に12年のハリケーン・サンディ、13年のボストンマラソン爆弾テロ事件などが悪影響を及ぼしたという。数カ月前には、予定していた公演を見合わせ、インターネットを使って資金集めに奮闘していた。約1400人からの献金があったが、目標額到達には至らなかった。同サーカスは20日、同区の裁判所に、 倒産法第11条(チャプター11)に基づく再建型倒産処理手続きを申請した。
 負債額は830万ドル。今後は器具やトレーニング施設などの資産を売却して返済に充てるという。並行して、新しいオーナーを見つけ、サーカス活動やピエロが病院などを慰問するチャリティー活動を再開したいとしている。

jschauma

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