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共同通信
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地下鉄駅の出口から、前夜に積もった深い雪を踏みしめながら人の列が途切れることなく続く。ロシアのプーチン政権を批判して北極圏の刑務所に収監されていた反政府活動家アレクセイ・ナワリヌイ氏死亡のニュースが伝わった16日、ソ連時代の政治弾圧犠牲者の記念碑があるモスクワ中心部には、氷点下10度近くに気温が下がった夜になっても追悼の意を示す無言の市民が大勢並んだ。
反体制派を取り締まったソ連の秘密警察、国家保安委員会(KGB)の本部があったルビャンカ広場前。赤や白の花を手にした人々が行列を作り、次々と記念碑に花を手向けた。角にはナワリヌイ氏の白黒写真やろうそくがそっと置かれていた。