「ハミルトン」付近でスリ横行 通用口に集まるファン標的に

 27日付のCBSニューヨークによると、ブロードウェーミュージカル「ハミルトン」の劇場付近でスリが横行し、警察が注意を呼び掛けている。
 ハミルトンが上演されているマンハッタン区ミッドタウンの46丁目、7と8番街の間にあるリチャード・ロジャース劇場では、その日の公演が終了すると、通用口付近に出演者を一目見ようというファンが大集合する。警察によると、そうした不注意の群衆をスリが狙い、今年5月25日~11月6日の間で6人が被害に遭った。
 容疑者は、黒髪に黒縁眼鏡を掛けた黒人の女で、被害者のクレジットカードを使ってメーシーズ、ライトエイド、ターゲットなどでおよそ2200ドルの買い物をした。さらに、レストランで食事もしたという。
 劇場の外で待つ人々は、「人が集まるから、ぶつかるのは当然。それがスリでも不思議はない」、「皆、夢中で気を取られている。自分の身の回りには気を付けなければ」などと述べている。
 通用口にファンが集まるのは、ブロードウェーの慣習の1つ。警察では、人混みや不審者に注意を払うようファンに喚起するとともに、監視カメラが捉えた容疑者の写真と動画を公開し、一般からの情報を募っている。

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