Published by
共同通信
共同通信
【リオデジャネイロ共同】ブラジル・リオデジャネイロで21日、20カ国・地域(G20)外相会合が2日間の日程で開幕した。初日は、間もなく2年となるロシアのウクライナ侵攻や、パレスチナ自治区ガザ情勢を議論。ロシアの反政府活動家ナワリヌイ氏が刑務所で死亡したことで日米欧はロシア批判を強めており、双方による応酬が予想される。
ガザを巡っては南アフリカやブラジルが、イスラエル軍の攻撃がジェノサイド(民族大量虐殺)に当たると批判。イスラエル支持を貫く米国などと立場の隔たりは大きい。外交筋によると、議長国ブラジルは共同文書の取りまとめを見送る方向だ。
ブラジルは、今年11月のG20首脳会議に向け「グローバルサウス」と呼ばれる新興・途上国の代表格としての存在感をアピールしたい考え。日本からは上川陽子外相が参加した。
ブリンケン米国務長官とロシアのラブロフ外相がそれぞれ出席し、昨年の会合に続き言葉を交わす可能性がある。中国の王毅外相は他の外交日程のため欠席した。