1日付のNBCニューヨークによると、ニューヨーク州ウエストチェスター郡で出没したコヨーテが同日、散歩中の女性と犬に噛み付いたという。
地元警察は同日朝、同郡オッシングの林の中を徘徊していたコヨーテを銃で撃ち殺した。「野生動物を殺すのは忍びないが、住民の安全のためにはやむを得なかった」とフェイスブックを通して説明した。その後、死骸を郡の保健局に持ち込み、狂犬病の検査をしている。
警察では、これ以外にもコヨーテの目撃情報が増えていることから、注意を呼び掛けている。同郡に住むロレイン・マックウエンさんは取材で、犬と散歩していたところ、突然現れたコヨーテに何度も足を噛まれたと述べた。マックウエンさんは犬を抱え、走って逃げたが、12針縫うけがを負い、犬に狂犬病予防のワクチン接種も受けさせ、「恐ろしい体験だった」と振り返る。
ここ数年、狂犬病にかかる野生動物やペットが急増しており、動物愛護協会では、口元に泡を吹く、凶暴性をみせる、錯乱状態に陥るなど、狂犬病とみられる症状には注意を払うよう喚起している。また、コヨーテは夜行性であることから、日中に出没すること自体、何らかの異常がある可能性が高いという。