5日付のニューヨーク・デイリーニュースによると、ブルックリン区で母親の交際相手から虐待を受けていた3歳の男児が3日夜、死亡していたことが分かった。
ジェイデン・ジョーダン君=当時(3)=は11月28日、意識不明の状態で発見され、搬送先のコニーアイランド病院で治療を受けていたが、同29日午後、脳死と診断されたため、移転先のニューヨーク・プレビステリアン病院で4日後、家族が延命装置を外す決断をしたという。ジェイデン君は頭蓋骨が陥没していたほか、腎臓や肝臓にも損傷がみられ、父親のグセイン・アリエブさんは「延命装置を外すという決断は、身を切り引き裂かれるような思いだった」と話している。
ニューヨーク市警察(NYPD)は、児童虐待容疑で母親の交際相手、サルバトール・ルッチェセ容疑者(24)を逮捕したが、同容疑者はジェイデン君の母親が不在の際、一緒にいたことは認めながらも暴行については容疑を否認している。
ジェイデン君が搬送される2日前、ルッチェセ容疑者の虐待を疑う匿名の通報を受けた児童相談所の職員が自宅を訪れたが、提示された住所が間違っていたため、ジェイデン君と直接会うことができなかったという。