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共同通信
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リニア中央新幹線のトンネル工事に伴う、JR東海の残土処分計画の是非を検討してきた岐阜県御嵩町の審議会は24日、意見がまとまらず、受け入れに賛成、反対の両論を併記した意見書とすることを決めた。28日に渡辺幸伸町長に提出し、残土の受け入れについて判断を委ねる。
意見書は、残土処分場の候補地に環境省選定の重要湿地があり、希少な鳥類が生息していることから「計画と自然環境保全の両立は不可能」との反対派の意見を掲載。一方、候補地の一つをJR東海が所有していることなどを踏まえ「リニア開通は町の利益につながるものであり、環境保全との関係はバランスを取って検討すべきだ」との賛成派の意見も示した。