7日付のニューヨーク・ポストによると、ニューヨーク州のハイウェーの売店で販売されていた土産用の絵葉書に、他州の写真が使われていたことが、旅行者により発覚したという。
この絵葉書には、州都オールバニにあるとされる議事堂が写っている。値段は45セント。しかし、実際にはこの議事堂は、インディアナ州のものだった。両議事堂は19世紀の建造物だが、大きな違いとして、インディアナ州の方にはドームがある。発売から4年、誰も気が付かなかった。
この絵葉書をデザインして卸した会社のオーナー、シド・トローブ氏は「写真家が勘違いしたのか、それともイタリアにある印刷会社が間違えたのか」と頭を抱える。追跡調査をしたところ、オールバニ在住の写真家、クリス・ミリアン氏は「インディアナ州の議事堂は見たこともない」という。そうなると、印刷会社のミスだと考えられるが、こちらは既に倒産してしまったため、真相は謎のままだ。
この絵葉書を販売していた売店、トラベル・マートでは、即座に販売を中止するとともに、トローブ氏にクレームを入れたという。「わが社からはもう買わないと言われて、参った。笑い事ではない」とトローブ氏は渋い顔だ。