Published by
共同通信
共同通信
【サンパウロ共同】20カ国・地域(G20)財務相・中央銀行総裁会議が28日、ブラジルの最大都市サンパウロで開幕した。議長国ブラジルは途上国の貧困問題や格差の是正に重点を置き、作業部会設置を検討。「グローバルサウス」と呼ばれる新興国・途上国の影響力拡大に意欲を見せる。
ブラジルがG20で主要議題とするのは「不平等、飢餓、貧困との戦い」「(気候変動対策などの)エネルギー転換と持続可能な開発」「国際機関のガバナンス改革」。いずれも新興国の意向を反映させたい考えだ。
ブラジルのルラ大統領は「グローバルサウスの国々なくして成長、不平等の是正、環境保全などは不可能だ」と訴える。G20は昨年、インドが議長国だった。
28日の会議冒頭、ブラジルのアダジ財務相は「気候変動と貧困を地球規模の課題として理解する必要がある。グローバル化を再定義する時だ」と訴えた。アダジ氏は新型コロナウイルスの検査で陽性となり、オンラインで出席した。