12日付のクレインズ・ニューヨークによると、中東料理の人気ベンダー、「ハラール・ガイズ」が世界展開を本格的に拡大することが分かった。
マンハッタン区西53丁目と6番街の角に出店するベンダーには、スパイスの効いた羊肉のジャイロやチキンオーバーライスなどを求める人で行列ができる。同店は1990年、エジプトからの移民3人がイスラム教の教えにのっとったハラール料理を提供したのが始まりだ。
タクシーの運転手にイスラム教徒が多かったこともあり、口コミなどで広がり瞬く間に人気店に。2014年にイーストビレッジにレストランを開店し、その後アッパーウエストサイド店の開店と同時にフランチャイズも開始した。現在では、シカゴやロサンゼルスのほか、インドネシアのジャカルタ、フィリピンのマニラなど海外の4店舗を含め、30店舗以上を持つ。
本格的な世界展開を狙い、フランチャイズに協力するコンサルタント、ダン・ロウ氏は、「1カ月に1、2店舗をオープンする」と意気込む。
ハラールの精神を忠実に守るイスラム教徒の客は全体の5%に過ぎないというが、米国内の市場でハラール料理は昨年比7%の成長をみせているため、同店のさらなる飛躍に期待がかかる。