Published by
共同通信
共同通信
自民党派閥の政治資金パーティー裏金事件を受けた衆院政治倫理審査会が29日午後、開催される。岸田文雄首相が現職首相として初出席。自民二階派の武田良太事務総長も説明する。審査会はテレビ中継も含め、全面公開で実施する。裏金事件の解明が進むかどうかが焦点となる。
3月1日は安倍派「5人組」のうち派閥運営に深く関わった松野博一前官房長官、高木毅前国対委員長、西村康稔前経済産業相の事務総長経験者3人と、座長を務めた塩谷立元文部科学相の4人が出席する。
審査会はそれぞれ、議員本人が15分弁明し、主要会派が計1時間5分の質疑を行う。証人喚問と異なり、答弁は偽証罪に問われない。首相への質疑は立憲民主党の野田佳彦元首相らが立つ。
政倫審は原則非公開で、公開には本人同意が必要となる。自民は当初、安倍派4人と武田氏の計5人が「完全非公開」を希望していると説明。岸田派会長だった首相の出席表明を受け、5人全員が全面公開を受け入れた。