13日付のCBSニューヨークによると、ニューヨーク宝くじを運営する州賭博委員会が、「ロト」などの宝くじを子どもにプレゼントしないよう呼び掛ける広告キャンペーンを開始した。
ロトは入手しやすく安価なため、手ごろなプレゼントになるという。例えば、取材に応じた男性は、家族へのホリデーギフトとして購入したといい、「妻と母、子どもたちに。それに私自身にも」と笑った。また別の女性は、特にコインなどで削るとその場で当たりが分かる「スクラッチオフ」のクリスマス版は、「楽しいし、もらった人も喜ぶ」と述べた。
これに対し、同委員会は、子どもへの悪影響を懸念。「子どものころにギャンブルを知ると、大人になって問題になることが多い」という調査結果があるからだ。同委員会のロバート・ウイリアムズ取締役は、「子どもにとって悪い癖となり、その後の人生を狂わせるようなことに宝くじを使わないでほしい」と訴える。
これに賛同するニューヨーカーも多い。「子どもにロトを与えるのは、酒やタバコをあげるようなもの」との意見もあり、先の男性も「確かに子どもにギャンブルを勧めるようなもので、不適切かもしれない」と述べた。