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共同通信
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衆院政治倫理審査会は1日、自民党派閥の政治資金パーティー裏金事件を受けた2日目の審査を開いた。安倍派(清和政策研究会)の西村康稔前経済産業相が出席し、2022年に安倍派がいったんやめた資金還流を復活させた経緯への関与を否定した。「同年8月の経産相就任を機に安倍派事務総長を退任したため、全く承知していない」と述べた。派閥の政治資金収支報告書や帳簿、通帳は「見ていない」と語った。
事件の捜査対象となった18年以降の5年間のうち大半は政府の役職に就いていたとし「ほとんど派閥運営に関わっていなかった」と釈明。資金還流が始まった時期も「承知していない。歴代派閥会長と事務局長の間で長年、慣行的に扱ってきた」と述べるにとどめた。
事件については「国民の政治不信を招いたことを心よりおわび申し上げる」と謝罪した。
西村氏と同じ安倍派「5人組」の松野博一前官房長官も審議に臨む。午後には安倍派座長を務めた塩谷立元文部科学相、同派事務総長だった高木毅前国対委員長への質疑を行う。