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共同通信
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【ソウル共同】韓国政府は1日、1919年に朝鮮半島で日本の植民地支配に抵抗して起きた「三・一独立運動」を記念する式典をソウルで開いた。尹錫悦大統領は演説で日韓が「交流と協力を通じて信頼を積み重ね、歴史が残した難しい課題を共に解決していけば、より明るい未来が開ける」と強調。来年の日韓国交正常化60年に向けて「一層建設的な両国関係に飛躍することを期待する」と訴えた。
北朝鮮の核・ミサイル問題を巡る安全保障協力や日韓両国民の交流を挙げ、日本は「平和と繁栄のために協力するパートナー」だとも指摘。元徴用工や元従軍慰安婦などの具体的な歴史問題には言及しなかった。
尹氏は「私たちは今、自由で統一された朝鮮半島へと向かわなければならない」と述べ、北朝鮮が平和統一を放棄する政策転換を表明したことに反論。南北統一は「自由と人権という普遍的な価値を拡張することだ」と語った。
北朝鮮の金正恩朝鮮労働党総書記は1月、北朝鮮の民族史から「統一、和解、同族という概念自体を完全に除去しなくてはならない」と主張した。