16日付のCBSニューヨークによると、ニューヨーク市のタクシー運転手12人がこのほど、法外な金額をクレジットカードにチャージするなどして、詐欺の罪で起訴されたという。
市捜査局(DOI)によると、2015年1~7月の間、タクシーのメーターを客と交渉して料金を決める際に使う「5」にセットし、市外を走ったなどと偽って、以前利用客から盗んだクレジットカード番号に請求していた。違法に請求しただけでなく、実際には全く走行していなかったり、走行距離0.5マイル(約800メートル)以下で497ドルを請求したり、駐車場に停めたまま400ドルを請求した例もあった。
これらの詐欺や違法行為があった日、カードの持ち主のほとんどは市内にいなかったどころか、カードそのものは手元に持っていたという。
一連の詐欺事件によって、だまし取られた被害総額は4万ドル(約470万円)に上る。メーターの異変と不審な料金請求に気付いた業者が、DOIに通報したことから捜査が進められていた。12人の被告は保釈金なしで釈放されたが、市のタクシー・リムジン委員会は、メダリオンと呼ばれる免許を全員から剝奪した。