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共同通信
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【北京共同】中国人民銀行(中央銀行)は2日までに、キャッシュレス化が進んだ中国で、外国人が買い物などで支払い困難に直面する状況を改善していく方針を明らかにした。スマートフォン決済アプリに外国のクレジットカードをひも付けしやすくするほか、現金の受け取りを拒否しないよう店舗への指導を強める。
中国政府は、ビジネスや観光で訪れる外国人が減っている状況を懸念しており、利便性向上によって人的交流の回復を図る狙いもありそうだ。
中国では「アリペイ」や「微信(ウィーチャット)ペイ」といった電子決済アプリが普及し、日常生活で現金を全く使わない人も多い。半面、外国のクレジットカードに対応する店舗が少ない上、現金での支払いを拒否する例もある。
アリペイなどは既に外国カードにも対応しているが、手続きが煩雑で登録を諦める人も多いといい、簡素化を図る。使用可能な限度額も引き上げる。現金決済を拒否することは違法なため、こうした行為の取り締まりを強化する。