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共同通信
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東京大空襲から79年となるのを前に、犠牲となった朝鮮人の追悼会が2日、東京都慰霊堂(墨田区)で開かれた。2007年から開催しており、今年で18回目。約120人が参列し、日本の植民地だった故郷から遠く離れ、命を奪われた人々に祈りをささげた。
当時、東京の下町に住んでいた朴基碩さん(86)=横浜市=は、火の海の中を家族と必死に逃げ回った体験を振り返り、「泣き叫ぶ子どもと、母親の絶望的な悲鳴の光景が、今も目と耳に焼き付いて消え去りません」と語った。
朝鮮半島を取り巻く情勢が不安定なことに触れ「半島から、日本から、世界から戦争の火種は徹底的に消し止めなければならない」と訴えた。