18日付のFOX5によると、ニューヨーク州選出のチャールズ・シューマー上院議員が同日記者会見を開き、米連邦政府に対して、Eシガレット(電子たばこ)をリコールするよう要請した。
Eシガレットは、発火してやけどするなどのけがや事故につながる恐れが高く、同議員はこの記者会見の中で、Eシガレットは「スイッチの入った時限爆弾」と表現した。また、同議員は、米連邦食品医薬品局(FDA)のまとめで、2015年秋~今年初めにかけて66件の発火事故が起きたという報道を引用。これによると、09~15年秋までは計92件だった。ただし、実際の発生数はFDAが把握しているものより多いとみられる。昨年10月、シアトル市内にあるワシントン大学病院のやけど治療センターでは同月だけで、Eシガレットによるやけど事故の被害者20人を治療したという。
同議員は、「火のないところに煙は立たないと言うが、実際に何度も発火し、けが人が出ている」とし、政府の対応を強く求めた。さらに、FDAと米消費者製品安全委員会は発火原因を突き止めるべき、としている。
同議員は、「業界からも連邦政府からも何の措置も取られていない。だから私が声高に叫んでいる」と語気を強めた。