16日付のCBSニューヨークによると、マンハッタン区イーストハーレムに現れたシカが15日、保護された後に死んでいたことが分かった。
今月初めに同区のジャッキーロビンソン公園に出没したシカは、同日再び155丁目周辺に現れ、通行人や住民を驚かせた。「ハーレムのような市街地でシカを見たのは初めて」と住民の1人は話し、別の住民も「どうやってここまでたどり着いたのか」と目を見張った。シカは、2週間ほど同地域をさまよった後、ニューヨーク市当局によって保護された。ニューヨーク州環境保護局(DEC)が定めたガイドラインの下、安楽死が予定されていたが、事態は一転。DECによって野生に戻されることが決まったが、それを待つ間に息絶えてしまったという。
保護されていた間にストレスがたまり、死につながったのではないかとの見方が強い。DECのガイドラインには「野生動物はストレスをためやすく、元の環境に戻るまでに生き延びる確率は低いため、安楽死させた方が良い」と記されており、今回も当初はそのように手配されるはずだったにもかかわらず、なぜそれが変更されたのか、シカの死を巡って対応を追及する声も上がっている。