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共同通信
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地金大手の田中貴金属工業(東京)は5日、金の店頭販売価格を1グラム当たり前日比194円高の1万1287円に設定した。国内の金小売価格の指標として過去最高を更新した。買い取り価格は1グラム当たり同194円高の1万1178円。販売と買い取りの両方の価格が1万1千円台に乗せるのは初めて。
外国為替相場の円安ドル高基調や、中東情勢の混迷による地政学リスクの高まりを背景に、有事の安全資産とされる金の需要が高まった。前日の米ニューヨーク商品取引所の金先物相場が続伸し、中心限月の終値として過去最高値を更新したことも日本国内の価格上昇につながった。