地下鉄での手荷物検査強化へ
市警、急増する凶悪犯罪に対処
ニューヨーク市警察(NYPD)は今週から、地下鉄で急増している凶悪犯罪を減少させるため、特定の地下鉄駅での手荷物検査を再開し、警備体制を強化する。アダムズ市長が5日、明らかにした。これに関連し、ホークル州知事側は同日、NYPDを支援するために、人員を増強すると述べた。
アダムズ氏は、警備が強化される駅に関する明言は避けたものの、関係筋によれば、NYPDは毎週、136の地下鉄駅に94に上る手荷物検査チームを配備するという。犯罪情報や脅威のレベル、乗客の多寡によって、場所を決めるとみられる。NYPDによると、今年1月の犯罪件数が45%急増したため、2月に1000人を動員したところ、17%減少したという。
この数週間、複数のエリアにおける地下鉄で暴力事件が発生、数多くの死傷者が出ている。最近では、ペンステーションで携帯電話をチェックしていた男性が線路に蹴り落とされた。また、ブルックリンで地下鉄車掌が首をナイフで刺された事件や、マンハッタンで男性が手を切りつけられた事件、ブロンクスでは男性が腹を刺された事件が相次いで発生した。さらに、殺人事件も3件起きた。(5日、NBCニューヨーク)
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