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共同通信
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交流サイト(SNS)の広告をクリックして加入したLINE(ライン)のグループチャットで、著名人をかたる人物に投資名目で金をだまし取られる被害が急増している。ウェブサイト上でサクラが出資をあおり、利益が出たように装うなど手口が巧妙化。LINEヤフーは利用者に警戒を呼びかけている。
「6千万円稼ぎましょう」。福岡県の70代男性は昨年10月、著名投資家の写真が載った広告をフェイスブックで見つけた。クリックすると、約30人のラインのグループチャットに加えられた。
チャットでは、著名投資家に成り済ました人物らが「15~30%の利益が出る地金の運用」への投資を呼びかけた。「先生のおかげでもうかりました」「稼ぎで家族と食事に行きます」などの書き込みもあった。
指示に従い、インターネットバンキングで6回、計数千万円を入金。「案内されたサイトでは、もうすぐ1億円に届くほどになっていたのがグラフで確認できた。本物だと思い込んでしまった」と悔いる。