4日付のNBCニューヨークによると、ニューヨーク州のアンドリュー・クオモ知事は同日、ジョン・F・ケネディ国際空港(JFK)を世界有数のハブ空港に改築するため、100億ドル(約1兆1700万円)の予算を投じる新計画を発表した。
知事によると、計画の要は空港につながる高速道路の整備による交通渋滞の緩和。そのため、JFK方面へ延びるクイーンズ区内のバンウイック・エクスプレスウェーやキューガーデンにある立体交差を拡張するほか、ジャマイカからJFKまでのエアトレインも車両数を倍増する。
計画には新しいターミナルの建設や古いターミナルの改装も盛り込まれ、空港の各ターミナルを結ぶ連結通路を設けて利用者が外に出ずに行き来できるようになるという。また、顔認識システムを導入し、治安の向上を目指す。
JFKは年間およそ6千万人が利用し、2030年までには7500万人まで増加、また50年には1億人を超えると予想される。しかし、1948年開業と古く、ロンドンやドバイなどの都市にある最新鋭の空港に比べると見た目も設備も劣る。世界の空港ランキングトップ100でも59位と低く、知事は「追い抜くときが来た」と述べた。