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共同通信
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【ワシントン共同】米共和党全国委員会は8日、辞任したマクダニエル委員長の後任に、トランプ前大統領が推薦した南部ノースカロライナ州共和党委員会のワトリー委員長を選出した。トランプ氏の次男の妻で、元テレビプロデューサーのララ氏も共同委員長に選んだ。トランプ氏による全国委の私物化が進むとみられる。
11月の大統領選でバイデン大統領と再対決する構図が固まったトランプ氏は、資金集めで振るわなかったとしてマクダニエル氏に辞任圧力をかけていた。
ワトリー氏はトランプ氏が敗北した2020年大統領選について、不正があったとの主張を支持している。声明で「バイデン氏を1期で辞めさせるため、既に取り組んでいる」と意気込みを示した。ララ氏は「全国委の資金を最も効果的な形で活用する。トランプ氏の返り咲きのために全力を尽くす」とした。
トランプ氏は議会襲撃事件など刑事訴訟の弁護士費用に加え、民事訴訟でも巨額の支払いを命じられている。全国委の資金を流用しようとしているとの臆測も出ている。