LIRRのスピード超過と断定 BK区アトランティックターミナル事故

 4日にブルックリン区でロングアイランド鉄道(LIRR)の列車が、終着駅であるアトランティックターミナルで脱線し、100人以上がけがをした事故を受け、米国家運輸安全委員会(NTSB)は5日、事故原因はスピードの出し過ぎと発表した。各メディアが報じた。
 NTSBによると、この列車は脱線時、時速10マイル(時速約16キロメートル)で走行していたという。制限速度は、時速5マイルだった。
 また、NTSBは、運転していたLIRRの従業員(50)がこの事故を、「記憶にない」と供述したことも明らかにした。駅に列車が進入したことや、どれくらいのスピードが出ていたかについても思い出せないという。ニューヨーク州と市当局は6日現在、年齢以外の従業員の身元と薬物検査の結果を明らかにしていない。
 事故が起きた午前8時半は、通勤時間と重なり、市消防局(FDNY)とニューヨーク州都市交通局(MTA)によると、この列車に400人以上が乗車していた。この駅は、同区最大のハブ駅である、MTAのアトランティック・アベニュー駅と連結しており、多くのけが人が出たが、いずれも命に別条はない。