5日付のニューヨーク・ポストによると、ニューヨークのビル・デ・ブラシオ市長は同日、市の幼稚園児のために大学進学資金の投資口座を開設する試験計画について発表した。市の設立したNYCキッズライズは、グレイ基金からの1千万ドル(約11億7千万円)の資金援助を受け、今年の秋から、クイーンズ区第30学区の幼稚園に通う約3500人の園児用に口座を開設し、100ドル(約1万1700円)が振り込まれる。
今後3年間にわたり、約1万人に拡大される予定で、出席状況が良好など一定の基準を満たした園児には、さらに200ドルの奨励金が支払われる。これが成功すれば、最終的に市の公立幼稚園およびチャータースクールに通う約8万5千人の園児を、同プログラムに登録することが目標とされる。
市長は、「家庭の経済事情に関わらず、市の子どもたち全員が大学へ進み、夢を追い求める機会を与えられるべき」と述べた。
発表の3日前には、市長の政敵とされるニューヨーク州のアンドリュー・クオモ知事が、低・中所得家庭の学生を対象に、公立大学の学費を無料にする計画について発表したが、市長は計画実現の可能性について疑問を投げ掛けていた。