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共同通信
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【ロンドン共同】ポルトガルで10日投票が行われた議会(一院制、定数230)総選挙は、即日開票された。選管の暫定集計によると、中道右派の野党社会民主党がややリードし、中道左派の与党社会党が続く。極右的政策を掲げる新興政党「シェーガ」が躍進し、議席を大幅に増やす見通し。いずれも過半数には届かず、左右両勢力の連立交渉が本格化する。
ポルトガルではこれまで他の多くの欧州諸国のような極右やポピュリスト勢力の台頭はなかったが、有権者の政治不信を追い風に「政治腐敗の撲滅」を掲げるシェーガが支持を拡大した。欧州議会選を6月に控え、域内の極右勢力を後押しする可能性がある。