中ロ、核戦力を近代化

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共同通信
米バージニア州にある国防総省=2022年3月(ロイター=共同)

 【ワシントン共同】米国防総省は11日、2025会計年度(24年10月~25年9月)予算教書の国防費の詳細を公表した。総額は8952億ドル(131兆5千億円)。中国を「最大の戦略的競争相手」と位置付け、ロシアは「深刻な脅威」だとした。抑止力を裏打ちするための核戦力の近代化に492億ドルを計上した。

 インド太平洋地域での抑止力と防衛態勢の強化に向けた基金「太平洋抑止構想(PDI)」に99億ドルを充てる。要衝である米領グアムのミサイル防衛を固めるほか、インド太平洋軍などの演習強化を図る。台湾に大統領権限で米軍在庫から武器を供与するための5億ドルの資金も初めて含めた。