踏切内の人、AIが検知

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共同通信
監視カメラに写る、踏切遮断後にとどまった人をAIが検知するシステムのイメージ(南海電気鉄道提供)

 南海電気鉄道は、踏切内に立ち入った人が列車と接触する事故を防ぐため、人工知能(AI)による画像解析技術を使って、運転士に異常を知らせるシステムの実証試験を始める。同社では2022年度中に発生した計36件の運休や30分以上の遅延のうち約3割の11件が踏切事故だった。

 実証実験は15日から高野線で実施する。沖電気工業と丸紅ネットワークソリューションズ(東京)がシステムを開発。踏切に設置した監視カメラで撮影した動画をAIが分析する。踏切内に人がとどまっているとAIが判断すると、特殊信号発光機が点滅して運転士に異常を伝える。