12日付のメトロ・ニューヨークによると、ニューヨークのビル・デ・ブラシオ市長は11日、2013年に交通死亡事故撲滅計画「ビジョン・ゼロ」を開始してから、市で起きた交通死亡事故の件数が23%減少していたと発表した。
15年の件数は234、昨年は229件に減少して史上最低を記録。一方、米運輸省幹線道路交通安全局(NHTSA)の記録によると、全米では昨年、交通死亡事故の件数が7%以上増え、過去50年間で最も大きな増加をみせていた。市長は、全米の傾向に反して、3年連続で減少していることを称賛した。
ビジョン・ゼロは、交通死亡事故を大幅に削減または撲滅することを目的に掲げる、全米規模の交通安全計画であり、市では道路の再設計やバスの運転手への運転指導などを行い、積極的に推進している。
市内で最も件数が減少していたのはブルックリン区で、昨年は15年と比較しておよそ25%減の51件だった。市では過去5年間に、年間平均8人の学齢児童が交通事故で死亡していたが、昨年は3人に減少していた。これを受け、市長は、市の学齢児童を対象としたカリキュラムによる効果だと評価した。