12日付のDNAインフォによると、昨年ニューヨーク州都市交通局(MTA)の線路に転落して死亡した人数はニューヨーク市で48人と、過去5年間で最も少なかったことが分かった。
過去5年間で最も死者数が多かったのは2014年の58人。その年に比べると死者数が20%近く減少していることから、MTAの広報担当者は、「駅構内で身の回りに注意を払うよう喚起するMTAの取り組みが、功を奏しているのでは」と分析する。
また、地下鉄関連事故は昨年計168件起き、前年に比べわずかながら減少したことも分かった。中には駅で背後に立っていた人に突き飛ばされるといった事件も報告されているが、MTAはこのような事件を防ぐためにも、できるだけプラットホームから離れて電車を待つよう利用者に呼び掛けている。
MTAの事故撲滅の取り組みは、確かに影響を与えているようで、利用者の1人は取材で、「必ずプラットホームから3フィート(約1メートル)は離れて立つようになった」と話した。また、別の利用者も「駅構内でどのような事件が起きるか分からない。常に周辺を警戒し、黄色い線より後ろに下がって立つようにしている」と述べた。