ガス供給会社従業員が汚職 違法メーター設置で起訴

 12日付のニューヨーク・タイムズによると、天然ガスおよび電力供給会社ナショナル・グリッドの従業員ら7人がブルックリン区で、同社を介さず違法にガスメーターの設置を行った疑いで起訴されたことが、このほど分かった。
 公開された起訴状によると、同社の従業員6人と元従業員1人は、免許を所持した供給会社の作業員が、ガスメーターの設置にかかる料金の支払いや安全規則の順守、ニューヨーク市建設局の検査官による検査を避けたい家主らのために、違法にガスメーターを設置する裏会社を運営していた。7人は汚職で起訴され、これに関与した家主や不動産会社、建築請負業者ら30人が、商業贈収賄および業務記録の改ざんの罪で起訴された。
 同局らの検査官が、捜査に関連した33カ所の検査を行い、公共の安全に問題はなかったと結論付けた。同区のエリック・ゴンザレス地方検事は、「これは前代未聞の事件。同区の不動産市場の人気が犯罪につながった」との見解を示した。
 2015年3月には、マンハッタン区イーストビレッジの2番街で、違法なガス管接続により大規模なガス爆発が起こり、ビルが倒壊して2人が死亡し、5人が逮捕された事件も起きている。
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