次女へ遺骨引き渡し、国が控訴

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共同通信
東京地裁、東京高裁などが入る裁判所合同庁舎=東京・霞が関

 2018年に死刑が執行されたオウム真理教松本智津夫元死刑囚=執行時(63)、教祖名麻原彰晃=の次女が国に遺骨や遺髪の引き渡しを求めた訴訟で、国側は18日、引き渡しを命じた東京地裁判決を不服として控訴した。

 13日の地裁判決は、遺骨引き渡しは「父を悼む目的」と認められ、次女の権利乱用ではないと判断。国側は、元死刑囚の身体や使用した物品は絶対的な帰依や求心力向上に使われてきたと強調し、遺骨が利用されれば犯罪の危険性が高まると主張していたが、判決は次女に遺骨を悪用する意図があるとは立証されていないとして退けた。