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共同通信
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【エルサレム共同】イスラエル軍は18日、パレスチナ自治区ガザ北部ガザ市にある地区最大のシファ病院を再び襲撃した。イスラム組織ハマス戦闘員らが活動しているとして「的を絞った精密作戦だ」と説明した。病院敷地内で銃撃戦が発生。ガザ当局は、戦車や無人機でも攻撃があり、死傷者が出たとして「戦争犯罪だ」と非難した。
一方、戦闘休止と人質解放を巡る間接交渉は18日にも仲介国のカタールで再開する見通しで、イスラエルの対外特務機関モサドのバルネア長官らが参加する。
ネタニヤフ首相は17日の閣議で、自身が作戦計画を承認したパレスチナ自治区ガザ最南部ラファへの地上侵攻を「実行する。数週間かかるだろう」と明言した。ラファには避難民ら約150万人が密集し、国際社会から侵攻断念を求める声が強まるが「圧力に屈することはない」と強硬姿勢を示した。
軍は昨年11月にもシファ病院の地下にハマスの中枢司令部があるとして突入。捜索したが明確な証拠を示せず、国際社会の批判を浴びた。軍の撤収後、病院は限定的に医療活動を再開した。