米、香港の国安条例批判

Published by
共同通信
星条旗

 【ワシントン共同】米国務省のパテル副報道官は19日、香港立法会(議会)が可決した国家安全条例に関し「犯罪行為の定義が信じられないほど曖昧だ」と批判し、香港社会の自由がさらに後退しかねないと懸念を示した。

 「米市民に対し、どのような潜在的リスクがあるのか分析中だ」と説明。米政府は、香港に高度の自治を認めた「一国二制度」を損なう者に必要な措置を取ることもためらわないと語った。

 米国に拠点を置く民主派団体「香港民主委員会」は19日の声明で、条例について「反対意見を持つ者を弾圧する包括的な権限を当局に与える」と非難。米政府や議会に対し、香港と中国政府の高官に制裁を科すよう求めた。