ニューヨークのビル・デ・ブラシオ市長は24日、2018会計年度の暫定予算案を発表した。総額846億7千万ドル(約9兆6千億円)の暫定予算案は、公共の安全、インフラ整備、公立校の環境改善、交通安全対策の強化などの重要な分野を中心に割り当てられる。
子どもたちの登下校の安全を守る交通指導員300人の増員に630万ドル(約7億円)と、市警察(NYPD)のパトカーへ防弾ガラス窓を設置するのに520万ドル(約60億円)を予定。また、25会計年度までに市内にある全ての橋を修理する計画資金の追加に5億7100万ドル(約650億円)、洪水からクイーンズ区南東部を保護するための道路かさ上げ計画に1億6200万ドル(約184億円)を組み込んでいる。
市長が推進する交通事故撲滅計画「ビジョン・ゼロ」には3億1700万ドル(約360億円)を、また道路の再舗装のため19会計年度資金に1億4700万ドル(約167億円)を追加する。
ドナルド・トランプ政権発足により、経済面および政治面で先行きが不透明であることから、将来の市の財政への安全措置として、効率改善や予備金のさらなる投資による蓄えを考慮した予算案になったという。