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共同通信
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JR九州は23日、人気観光列車「SL人吉」の営業運転の最終日を記念し、博多駅で出発式を開催した。現役としては国産最古の蒸気機関車(SL)、通称「ハチロク」の最後の雄姿を見ようと多数の鉄道ファンらが詰めかけた。鐘ケ江理恵駅長の出発合図で汽笛が鳴るとゆっくり動き出し、「ありがとう」の声がホームにあふれた。
福永嘉之鉄道事業本部長は出発式で「(1988年と2009年の)SL復活のたびに社員が知恵を出し合い、力を合わせて運行してきた。乗客や沿線の皆さんのおかげだ」とあいさつした。
SLを見送った4月に中学生になる浜田奏介君は「電車にはない煙の迫力がすごかった」と笑顔で話した。