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共同通信
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岸田文雄首相は25日の参院予算委員会で、自民党派閥の政治資金パーティー裏金事件を巡り、自身への処分に否定的見解を示した。岸田派では議員側への資金還流がなかった点に触れ「全く次元が違う。この点も踏まえ判断される」と答弁した。事件に関与した議員に対し「今週、さらに聞き取り調査を行うことを予定している。できる限りの実態解明を行った上で、政治的責任と道義的責任についての方針を確定したい」と語った。
追加聴取では「私自身も聞き取りを行うことを考えたい」と表明。対象者は調整中で人数を絞り、聴取結果は「適切なタイミングで内容を明らかにしたい」とした。
自民の茂木敏充幹事長の資金管理団体による使途公開基準の緩い後援会組織への多額の資金移動に関し「法令にのっとっており、使途の隠蔽と断じることはやや乱暴な議論だ。指摘があれば当事者が丁寧に説明することが重要だ」と語った。
立憲民主党の牧山弘恵氏は、茂木氏の資金移動が14年間で4億円超に上り、支出の約94%が使途不明だとして「違法ではないが、脱法行為だ」と批判した。