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共同通信
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元日の能登半島地震で被災し、富山県高岡市に避難している石川県輪島市の元すし職人宮腰昇一さん(75)は、07年3月に輪島市などで震度6強を観測した地震で妻を亡くした。25日、発生した午前9時41分ごろに合わせ、輪島市に向けて手を合わせた宮腰さんは「何があっても生まれ育った輪島に帰り、復興を見届けたい」と語った。
妻喜代美さん=当時(52)=は07年3月25日、おひつを乾かすため、自宅の庭に出たところで倒れてきた灯籠に当たり、亡くなった。最後のやりとりは洗い物をしている中での何げない会話だったという。喜代美さんの遺骨は自宅に残している。
喜代美さんは07年地震でただ1人の犠牲者だった。