死刑破棄不服と検察側上告

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共同通信
特定危険指定暴力団工藤会トップの野村悟被告らの判決公判が開かれた福岡高裁の法廷=12日

 特定危険指定暴力団工藤会が関わった一般市民襲撃4事件で、殺人や組織犯罪処罰法違反(組織的殺人未遂)などの罪に問われた会トップの総裁野村悟被告(77)に関し、福岡高検は26日、一審死刑判決を破棄して無期懲役を言い渡した12日の福岡高裁判決を不服とし、最高裁に上告した。高裁は、殺人について無罪を言い渡していた。

 弁護側は即日上告していた。

 判決は、野村被告が総裁となった後に起きた2012~14年の組織的殺人未遂3事件を有罪、工藤会前身組織の2次団体組長だった1998年の元漁協組合長射殺事件は無罪と判断した。