Published by
共同通信
共同通信
2019~23年の5年間に歩行中に交通事故に遭い、死亡したり重傷を負ったりした未就学の幼児と小学生のうち、事故の一因となった状況で最も多かったのは「飛び出し」だったことが28日、警察庁の統計で分かった。4月6日から始まる春の全国交通安全運動を前に同庁が明らかにした。見通しが悪い場所で発生した事故は全年齢と比べ約3.8倍だった。
歩行中に死亡したり重傷を負ったりした子どもの数は、車同士の事故に巻き込まれたケースなどを除いた集計。
4月からは新1年生が不慣れな登下校を始める。警察庁の担当者は「家庭でも入学前に通学路の危険な場所を子どもと確認し、注意してほしい」と呼びかけている。
違反がなかった人も含めた死亡・重傷者のうち、幼児は514人で小学生は1966人。幼児の飛び出しは187人(36.4%)で、保護者らが付き添わず1人で歩いていたケースが95人(18.5%)、横断違反が38人(7.4%)だった。小学生の飛び出しは679人(34.5%)。横断違反が329人(16.7%)と続いた。