MTA初の女性トップ誕生か ハキーム氏を暫定指名

 1月30日付のウォールストリート・ジャーナルによると、ニューヨーク州のアンドリュー・クオモ知事は同日、ニューヨーク州都市交通局(MTA)の次期常任局長が確定するまでの暫定事務局長に、ベロニク・ハキーム氏を指名した。
 2015年12月からニューヨーク市交通局(NYCT)の第8代常任局長を務めた同氏は、家族と過ごす時間が欲しいと、先月31日に辞任したMTA局長兼最高責任者、トーマス・F・プレンダーガスト氏の仕事を引き継ぐ。副局長のフェルナンド・フェラー氏は、新しい局長が決まるまで暫定局長を務める。
 弁護士でもあるハキーム氏は、MTAに20年間以上勤務しており、これまでに、MTAキャピタル・コンストラクションの副社長や法務顧問などを務め、地下鉄2番街線開設計画や7番線の延長計画などを監督した経歴を持つ。また、ニュージャージートランジット(NJT)などの事務局長も務めていた。
 ハキーム氏が次期局長に正式指名された場合、MTA史上、初めての女性局長の誕生となる。クオモ知事は、「数百万人のニューヨーカーの交通の便を改善するために人生をささげてきた、本物の交通の専門家である」と同氏を称賛した。
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