「ガザの住民保護が不十分」

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共同通信
オンラインインタビューに応じるノルウェーのクラービーク外務副大臣=3月13日(共同)

 【エルサレム共同】ノルウェーのクラービーク外務副大臣は、イスラエルがパレスチナ自治区ガザの住民を十分に保護していないと批判した。イスラエルとイスラム組織ハマスとの戦闘で死者が3万人超となっている状況に「大惨事」だと懸念を示した。31日までに共同通信のオンラインインタビューに語った。

 ノルウェーは、1993年のパレスチナ暫定自治宣言(オスロ合意)に至る秘密交渉を仲介した。クラービーク氏は、ガザの危機的状況に対処するため、ノルウェーがエジプトなどと共に人道会議の開催に向け調整していると説明した。

 クラービーク氏は、和平実現の唯一の道はパレスチナ国家を樹立しイスラエルとの平和共存を目指す「2国家解決」だと指摘。イスラエルが国際法を「順守していない」と批判した。ガザでは人道状況が悪化し、餓死者も出ている。

 イスラエルが解体を求める国連パレスチナ難民救済事業機関(UNRWA)は「パレスチナ人の生命線だ」と強調。UNRWA解体は「集団懲罰」に当たると語った。